自宅でできる!肩こりに効果的な代表的なツボ5選
肩井(けんせい)|肩こりといえばココ!
「肩こりに効くツボ」として真っ先に挙げられるのが、**肩井(けんせい)**です。場所は、首の付け根と肩先のちょうど中間にあり、肩に手を置いたときに中指が自然に触れるあたり。触ってみて、少し押すとズーンと響く感覚があるでしょう。
肩井は首・肩まわりの血流改善に非常に効果的で、肩のハリや重だるさ、頭痛などにも作用します。お風呂上がりやリラックスタイムに、指の腹で5秒ずつゆっくり押すのがおすすめです。
「まずはこのツボから」というくらい、肩こりには欠かせない代表格です。
合谷(ごうこく)|万能のツボで全身の緊張を緩める
合谷(ごうこく)は、手の甲側・親指と人差し指の骨が交差する場所のくぼみにあります。「肩こりなのに手?」と思うかもしれませんが、合谷は頭痛や目の疲れ、肩こりなど幅広い不調に効果がある万能ツボです。
このツボは、体の巡りを整える作用が強く、肩こりの根本的な原因にアプローチしてくれる優れもの。仕事の合間や移動中など、いつでも押せる手軽さも魅力です。反対の手の親指で少し痛気持ちいいくらいの圧で10回ほど刺激してみてください。
天柱・風池|首の付け根の緊張をほぐす
天柱(てんちゅう)と風池(ふうち)は、どちらも首の後ろ・髪の生え際付近にあるツボで、セットで押すと効果的です。
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天柱:首筋の太い筋肉の外側で、髪の生え際のくぼみあたり
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風池:耳の後ろのくぼみから少し内側で、後頭部と首の境目
これらのツボは、首や肩の筋肉の緊張を和らげるだけでなく、自律神経のバランスも整えてくれるため、疲労やストレスからくる肩こりにも効果的です。両手の親指で頭を支えるようにして、後頭部に向かってゆっくり押してみましょう。
肩外兪(けんがいゆ)|肩甲骨まわりの張りに
肩甲骨の外側にある肩外兪(けんがいゆ)は、特にデスクワークやスマホ使用による巻き肩・猫背が原因の肩こりに有効です。
場所は、肩甲骨の上部外側、肩井よりやや背中寄り。自分では押しにくいため、テニスボールやマッサージボールを壁と背中の間に挟んで、体重をかけると簡単に刺激できます。
肩甲骨の動きを良くすることで、肩の可動域が広がり、コリが自然にやわらいでいきますよ。
後谿(こうけい)|手のひらから肩まで緩めるツボ
後谿(こうけい)は、手の小指側、手のひらの付け根にあるくぼみにあるツボで、意外にも肩甲骨の緊張を緩める作用があります。東洋医学では「経絡(けいらく)」と呼ばれるエネルギーの通り道で、手と肩はつながっているとされています。
デスクワークやスマホ操作で肩がガチガチになったとき、後谿を押すと手から肩へとジワ~っと響く感覚を得られます。小指側から親指で押すのがポイント。目安は3~5秒を数回。反対側も忘れずに押しましょう。
ぜひ一度、当院にご相談ください。
肩こりのない快適な毎日を、一緒に取り戻していきましょう!
ツボ押しで得られる効果と注意点
肩こり以外にも嬉しい効果が?
ツボ押しの魅力は、肩こりを和らげるだけでなく、全身のバランスを整える効果があることです。たとえば、合谷(ごうこく)を刺激すれば頭痛や眼精疲労の緩和、風池や天柱を押せば自律神経の安定や不眠改善にもつながります。
東洋医学では、ツボは“気”や“血”の通り道である経絡(けいらく)”の要所にあるとされており、ひとつのツボが複数の不調に効果を持つことも珍しくありません。
「肩がラクになったら、頭もスッキリした」「よく眠れるようになった」という声も多く、ツボ押しは全身の健康維持にも役立つセルフケアとして注目されています。
ツボ押しのやりすぎに注意!
「効くから」といって、1日に何度も強く押しすぎるのは逆効果になることも。ツボ押しは適度な刺激がポイントで、やりすぎると筋肉や皮膚を傷めてしまったり、逆に血流を悪くしてしまう場合もあります。
一般的には、1つのツボにつき3~5秒を5回ほど、1日に2~3セットが目安とされています。また、押した後に赤く腫れたり、アザのようになったりするのはNGのサインです。特に体調がすぐれない時や食後すぐ、発熱時などは避けるようにしましょう。
正しく安全に行うことで、ツボ押しの効果は最大限に引き出せます。
こんな肩こりにはツボ押しNG
ツボ押しが万能に思えるかもしれませんが、すべての肩こりに対して適しているわけではありません。
次のような症状がある場合は、ツボ押しを避けるか、まずは専門家に相談することをおすすめします。
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急激な痛みや腫れがある肩こり
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痺れや手の感覚異常を伴う場合
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五十肩などの関節の炎症があるとき
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発熱や感染症による筋肉痛があるとき
これらは、単なる筋肉のコリではなく神経や関節、内臓の異常が関係している可能性もあります。ツボ押しで悪化させてしまうリスクもあるため、注意が必要です。
「この肩こり、大丈夫かな?」と思ったら、まずは整骨院で状態を確認してからセルフケアに取り組むのが安心です。